アルミ押出形材の「切断加工設備」と「加工事例」について 

 4m自動送り装置付切断機

 4m自動切断機  2007年秋に導入した10馬力の自動送り装置付切断機です。
 φ550の丸鋸で、押出形材をザッと切り込んでいく速度は、
 素晴らしいものがあります。
 メーカ保証スペックが±0.3mmの切断公差なのですが、
 松井製作所ではその程度のレベルで満足したりはしません。
 設置部のレベル(水平)出しに始まり、切断機と自動送り
 装置の平行と垂直を徹底的に調整。
 さらに、送り装置の要となるラックギアを一本一本調整。

  その結果、1Mを超えるサイズでも±0.1mmの切断公差を出せるようになりました。
  100mm程度の切断長さであれば、±0.05mmの切断公差で切断可能に調整されています。
  ただ、押出形材は材料そのものが数mmレベルで曲がっているものがありますので、送り精度や機械精度を
  いくら高めても、寸法や角度が狂う事例があります。
  どういう場合にどうなるのか? 詳細については、押出形材断面形状や要求される品質基準等々、色々な
  ことを吟味しなければ、判断できませんので、まずは、ご相談ください。

  最大断面寸法は、幅400mm x 高さ150mm になります。

 6m自動送り装置付切断機

 6m自動切断機  最長6mの長さまでの押出形材から切断加工が可能です。
 旧式であり、馬力も5馬力と4mよりは、精度・パワー共
 劣っていますが、手動切断等の細かな取り回しについては、
 こちらの方が使い勝手が良い仕様になっています。
 最大断面寸法は、幅300mm x 高さ80mm になります。
 
 
 
  

角度切断機(45度切断)

角度切断機  手動の角度切断機です。
 基本は、枠体となるアルミフレームの45度切断加工を
 行なうことに使用しています。
 手でワークを保持して切断加工を行なうため、あまり断面
 の大きい製品は切ることが出来ません。
 角度の調整は、通常45度に設定されていますが、目盛で
 調整することで、色々な角度での切断が可能です。
 角度公差は、それほど精密ではありませんが、45度切断

  では、枠体として組み合わなければなりませんので、±0.1度以内の公差で切断を実施しています。

手動切断機 

手動切断機  手動の切断機です。
 切断加工機としては社内で一番古い機械で、創業後まもなく
 しての導入になります。(35年級です)
 導入時には、ヒートシンクの切断加工機械として、何千個、
 何万個の生産を行なっていました。
 数がドンドン増えていったので、結局、自動切断機の導入に
 踏み切ることになり、その後、この切断機は、「溝入れ」や
 「切欠き」等の特殊用途治具と組み合わせて使用しています。

  ちょっとした機械なのですが、この機械と他の機械の連携で様々な工法が組め、ローコスト化を支える
  設備となっています。

スリッター加工機 

スリッター加工機  横フライス盤を改造してセミオートで使えるようにしてあ
 ります。
 チップソーで切るとそこそこの重切削が、メタルソーで切る
 と、切断面が綺麗にあがります。
 複数の刃を組み合わせることで、色々な寸法の溝を同時に
 加工することが出来、小物の切断加工では、複数同時切断も
 可能です。
 ワーク保持部は、角度振りが出来るので、30度とか15度

  とかの角度切断機としても利用しています。治具と鋸刃の工夫次第で、まだまだ、色々な可能性を持って
  いる設備だと考えています。

 加工事例 

 ~その1~ 厚肉中実材の切断

 厚肉中実材の切断サンプル  4mの自動切断機で切断加工したものです。
 材質は、A2017(いわゆるジュラルミンです)で、120×120の
 断面寸法となっています。
 切断中の摩擦熱が大きく、切粉の逃げ道がないことから、
 多くの企業で切断加工が断ってこられた一品です。
 弊社においても、当初は10個も切れないうちに刃物がパー
 になって使い物にならなくなるぐらいの難加工材でした。
 でも、鋸刃をオリジナルで製作し、切断加工条件を変更する
 ことで、鋸刃の寿命を向上させることに成功しました。

  が、顧客希望単価と鋸刃の寿命、切断加工機の消耗を考えると、ここまで工夫をしても、まだトントン
  ぐらいかな? という感じです。
  もう一回り強力な切断加工機であれば、もっと楽に切れるかもしれません。
  弊社の切断加工における重切削レベルはこの辺りまでです、という基準点になる一品と思います。