アルミ切断加工
アルミ押出し形材は、ある断面形状品をところてんのように押出し、
成形して出来る素材です。
弊社にも4Mとか6Mというかなり長い長さで搬入されてきます。
必要な製品素材の寸法Aと鋸刃の厚さT、リードタッチと呼ばれる
ワークチャック長さB、そして、端切り長さCとを設定することで、
歩留まりの良い長さに設定して発注をかけることになります。
例えば、製品寸法が、A=345mm
鋸の厚さ T=3.5mm
で、効率の良い材料長さ寸法Lを設定し、手配をかけるとします。
必要な寸法は、
L = (A+T)x製品個数 + B + C
によって、求められることになります。
普通、端切り長さCは、安全を見て20mmが設定されます。
問題となる鋸刃厚さTとっか、リードタッチ長さBは、設備機械の仕様
によって変化しますが、一般的なのは、
鋸刃厚さ T = 3 ~ 5mm
リードタッチ長さ B = 80 ~ 150mm
とされています。
目安としては、モーター馬力の大きい切断機程大きな鋸刃を持つ場合が
大きくなるのが一般的です。
また、押出し形材重量は、長さ長いほど重くなりますので、必然的に
短いサイズの機械ほど高馬力設定になる傾向があるようです。
弊社の場合も、4Mの機械が10馬力で、鋸刃厚さ T=3.5mm
リードタッチ長さ B=100mm となっています。
6Mの機械では、5馬力で鋸刃厚さがT= 2.6~3mm
リードタッチ長さが B=80mmとなっています。
ただし、これはあくまでも弊社仕様の話であり、他社の設備機械では、
それぞれ仕様が異なります。
#発注先に詳細はお尋ねください。
さて、弊社機械で最適な長さを設定するとしましょう。
上述の式を変形し、
製品個数 = (L - B - C)/(A + T)
とします。
4M切断機を使う場合は、 B=100 C=20 T=3.5 を
入力します。
6M切断機を使う場合は、 B=80 C=20 T=2.6 を
入力します。
製品寸法Aは、先程設定した A=345mmとしましょう。
設備機械のLは、4,000と6,000が適用されますので・・・
4M自動切断機の場合、
製品個数=(4000-100-20)/(345+3.5)
=3880/348.5
=11.13
6M自動切断機の場合、
製品個数=(6000-80-20)/(345+2.6)
=5900/347.6
=16.97
それぞれ小数点以下を切捨てで考えることにします。
4Mの場合は、 11個取
6Mの場合は、 16個取
で考えるのが歩留まり的には良好になります。
#ただし、単位重量(1M辺りの重量)が重過ぎる場合は短くしないと
#押出しメーカでも対応が出来なくなる危険があります。
上述のように取り数が定まると、再度計算しなおすことになります。
再び、
L = (A+T)x製品個数 + B + C
を使います。
4Mの場合
L = (A+T)x製品個数 + B + C
= (345+3.5)x11+100+20
= 3833.5 + 120
= 3953.5mm
6Mの場合
L = (A+T)x製品個数 + B + C
= (345+2.6)x16+80+20
= 5561.6 + 100
= 5661.6mm
このように計算して、押出しメーカに材料長さを設定して発注をかける
ことになります。
ちなみに弊社切断加工機の写真もアップしておくことにします。
丸鋸刃使用の切断加工機械というものがどういうものか、参考になれば
幸いです。
4M自動切断加工機では、
幅400mm x 高さ150mm の断面まで切断可能となります。
6M自動切断加工機では、
幅300mm x 高さ90mm の断面まで切断可能となります。
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アルミ押出し形材は、ある断面形状品をところてんのように押出し、
成形して出来る素材です。
弊社にも4Mとか6Mというかなり長い長さで搬入されてきます。
必要な製品素材の寸…
2011年1月6日9:06 PM: アルミ加工ブログ
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