切断加工

押出形材サンプル

 アルミ押出形材は、写真のように同じ断面形状で、ところてんのように押し出されて成形されます。
押出形材の利点は、あらかじめ肉盗みした形状で材料を成形出来るため、材料費を抑えた状態で、必要な形状に近い製品が得られるところにあります。
また、余分な除去加工を減らせる点から、加工費用低減効果もあります。

 押出形材メーカーから、弊社に搬入されてくる押出形材は、概ね3,000mmから6,000mmぐらい(標準は4,000mm)の長さにカットされたものが一般的です。
押出形材メーカーでは、大小さまざまな断面製品をカットするため、巨大な鋸刃を使って切断を行なっています。
押出形材メーカーが保有する鋸刃は大きすぎるため、精密な寸法での切断加工には向いていません。
そのため、弊社のような中小型の切断加工屋に材料が持ち込まれ、【精密切断加工】が行なわれることになります。

4,000mm自動送り装置付切断加工機

松井製作所が保有する【4,000mm自動送り装置付切断加工機】は、10馬力モーターを搭載しているため、かなり肉厚な形材を切断できます。
過去実績としましては、
A2017材(ジュラルミン)100x100mmの中実角材
切断したこともあります。
これだけの重切断を高精度で行なえる切断工場は少数派となりますので、弊社の強みの一つとなっております。
幅350mm x 高さ150mmまでの断面寸法内であれば、おおよそは切断可能です。(中実品の場合厳しくなります)

6,000mm自動送り装置付き自動切断加工機

 1995年11月に導入した【6,000mm自動送り装置付自動切断加工機】になります。
幅200mm x 高さ85mmであれば、概ね切断可能です。
ワンボックスカーの車内カーテンレールを製造するために、6,000mm級の押出形材を取り扱う必要があり、この切断加工機を導入するとともに、創業の地(御領ごりょう)を離れ、現在地(三箇さんが)へ移ることになりました。
長尺切断加工を行なうには、自動送り装置よりも二人がかりで切断する方が良いのですが、弊社の場合、小物品の切断加工にも対応するため、自動送り装置付を選択しました。

材料倉庫

 押出形材は、最低押出重量が200~300Kgのものが多く(形材の特殊さによっては500~1,000Kgのものも)、入荷時に複数パレットになる場合があります。
そのため、材料置き場として広い土地が必要になります。
が、大阪府の地価は高いため、広い土地を確保するのが難しく、松井製作所では二階を製作して、材料置き場としております。
比較的都心部であることから、お客様に近いため、小ロット切断加工等で柔軟に対応できる点が、評価されております。